N高とは?職員として働いた僕が実態を教えます

大学受験

こんにちは。chanです。

N高って何?

どんなことをする学校なの?

話題にはなるけど、実際のところどうなの?

今回はこんな疑問に答えるために、この記事を書きました。

N高は今までにないタイプの高校なので、何かと話題になりますよね。ただ、実際どんなことをする学校なのかあまりイメージがわかない方も多いと思います。

そんな方に向けて、この記事はN高で実際に僕が職員として働いた経験を基に書かれています。N高がどんな高校なのかをお伝えするだけでなく、教職員から見て実際どうなのかという点もお伝えします。

N高に興味を持っている中高生、そしてその保護者の方にとって参考になるはずです。ぜひ最後まで見てみてください。

N高とは

そもそも、N高がどんな高校なのか知っていますか。

N高=ネットの高校です。ですが、大きく2つのコースに分けられています。

  • ネットコース
  • 通学コース

ネットの高校なので、ネットコースのイメージの方があるかもしれません。ですが、実は通学コースも存在します。

僕はキャンパスで職員として働いていたので、この記事では主に通学コースの話をしていきます。

ネットの高校なのに通学?

一般的な高校では、教師が黒板の前に立って、国語や数学などの高卒資格取得のための勉強を教えますよね。N高では、高卒資格取得のための勉強は教師が教えるのではなく、N予備校という映像授業ツールを使って行います。

一般的な高校と同じように学校に通うわけですが、授業の受け方が大きく異なる点がN高の特徴です。

さらに言うと、通学コースの中でも以下のように種類が分かれています。

  • 週1コース(週1回学校に行く)
  • 週3コース(週3回学校に行く)
  • 週5コース(週5回学校に行く)

一般的な高校は、週5回通うと思いますが、N高では週に何回通うか選択ができます。このように、N高とは一般的な高校とは全く違った新しい高校です。

どんなことをするのか

N高は行われる授業がかなり変わっています。一部を紹介していきます。

プロジェクトN

プロジェクトNとは、プロジェクト型学習のことです。

実践型のスキルを身に着けるために毎日2時間プロジェクト型学習の時間があります。毎月1つテーマが与えられ、そのテーマに沿って進めていきます。プロジェクトの一例をご紹介します。

外国人向け推しスポットを紹介しよう(テーマ)

最終的には、サイトを作って、推しスポットをサイトで紹介する。

外国人にオススメのスポットを探すだけでなく、どんな外国人をターゲットにするのかなど、かなり細かく企画を立てていきます。さらに、サイト作成までするんです。

一般的な高校では考えられないことだと思いますが、社会に出て必要になるスキルをつけるためにかなり実践的な学習をしています。僕は一般的な高校出身なので、最初に見たときは本当に驚きましたね。高校生でこんなことやるのか!という感想です。

  • リサーチ力
  • 資料作成力
  • マーケティングスキル
  • グループワーク力
  • プレゼンテーション力

生徒たちが自覚しているかどうかはわかりませんが、このようなスキルは間違いなく身に着けられます。ただ資料を作るだけでなく、毎月プレゼンも行っているので、プレゼンテーション力まで身に着けられます。

毎月プロジェクト型学習をしているのですが、月に1回テーマに沿ったゲストを呼んで、講演してもらうんです。来るゲストはメディアによく出ているような著名人であったり、超有名企業の社員など豪華です。

回し者かというレベルで褒めすぎましたが、僕がN高で一番驚いたのがこのプロジェクトNでした。

N予備校

N高では、N予備校という映像授業ツールを用いて、高卒資格取得のための勉強をします。

このN予備校の課題をやりきり、単位認定テストに合格することで単位をもらえるようになっています。

ちなみに、このN予備校には勉強のことだけでなく、プログラミングやデザインについてなど幅広い映像授業が入っています。

映像授業なので、キャンパスに来ている生徒は黒板の前で一斉に授業を受けるのではなく、各々がパソコンを見て授業を受けるスタイルになります。

中国語/英語

高卒資格取得のための勉強とは別に、中国語か英語の勉強を行います。

中国語を高校生の段階で勉強するのはかなり珍しいですよね。中国語検定の合格に向けて、外部の講師をキャンパスに招いて授業をしています。真面目に授業に取り組む子は実際に中国語検定に合格するんですよ。高校生で中国語検定の資格を持っているなんて自慢になるかもしれません。

この中国語の授業はネットではなく、一般的な高校と同じ様に授業を行います。

中国語をやらない生徒は、その時間に英語の勉強をすることになります。IT×グローバル人材を育てるというN高の理念に沿って、語学の勉強には力を入れています。

プログラミング

選択科目ではなく、全員がプログラミングをやります。

とはいえ、いきなりプログラミングを専門的にやるのではなく、必須課題を通じてPCに慣れていきます。

N高の生徒はレベルの差はあるとはいえ、以下のスキルは最低限持っていると思います。

  • Googleスライド
  • Photoshop/illustrator
  • HTML、CSS

これらはプログラミングの必須課題を通じて必ず触れているので、最低限のスキルは全員が身に着けています。

何にもわからない、、

HTML、CSSなど聞いてもさっぱりわからない方も多いと思いますが、プレゼンのためのツールや、画像編集のソフト、サイト作りの基礎のスキルを身に着けていると思ってもらえば大丈夫です。

好きな人は、必須課題を終えた後に自分の好きな言語を勉強したり、ものづくりを始めていくので、先ほど紹介した以外のスキルもどんどん身に着けていきます。

教職員の視点から見たN高

結論から言うと、意志の強い人は成長のチャンスが大きい学校だと思います。

僕が高校生のときに経験できなかったようなことをたくさん経験しているのを見て、うらやましく思うことも多々ありました。

ただ、気になるところもあったので、良い点と悪い点それぞれを説明していきたいと思います。

良いところ

社会に出てすぐに役に立つ実学的なスキルをつけられる

先ほど紹介したプロジェクト型学習や、プログラミングの授業などを通じて、実学的なスキルを高校生のうちに身に着けられるのは、N高ならではの良さだと思います。

一般的な高校ではプログラミングをやる機会はほとんど無いと思いますし、そもそも企画を立てたり、プレゼンをしたりという機会が無いですからね。

実際、僕が高校生の時はずっと机に座って先生の話を聞くだけだったので、学力は向上しましたが、それ以外のスキルは全く身に着きませんでした。

そして、N高の生徒は同世代の高校生どころか、大学生でもできないようなことを平気でやっているのがとても印象的でした。特にプログラミングなどITツール関連の点は、普通の文系大学生では敵わないと思います。

僕も生徒に教えるどころか、教えられることがとても多かったですね、

主体性のある人には良い環境

N高を見ていて思ったことは、主体性のある人はグイグイ成長していくということです。そして、その成長のための環境が整っています。一般的な高校ではまずありえない環境です。

そんなありえない環境の一部を紹介します。

アクティブラーナー制度(AL制度)
=明確な目標を持つ生徒を支援するための制度。

 

時間割をカスタマイズや、よりレベルの高いプロジェクト型学習を受けることが可能になる。

主体性の高い人がさらに成長できるように、AL制度というものがあります。

これは本当に衝撃的でしたね。時間割のカスタマイズなんて一般的な高校ではありえないと思います。

AL生になると以下のような時間割になります。

1限、2限:プロジェクト型学習
3限:高卒資格取得のための勉強
4限~6限:自由(目標のための活動)

特徴的なのが、午後の時間は自分の活動のために自由に活動して良いという点です。

例えば、ゲーム制作をしたいという目標のAL生であれば、午後の時間はゲーム制作に関することなら何でもやって良いという時間になっています。

もちろん、AL生になるためにはキャンパス長と面談して、目標が明確であることや、目標のために自走できることを示せないといけません。ただ、AL生になることができれば、自分の目標のために多くの時間を使うことができます。

AL生として活動している生徒は、成長の速さが凄まじくて本当にすごいです。専門的に一つの分野を突き詰めるので、僕のような普通の大学生では話にもついていけないレベルでした(笑)

学年を超えて仲が良い

N高は学年の壁があまり無く、学年を超えて仲が良いです。

一般的な高校であれば学年ごとにクラス分けされているので、上級生や下級生と関わる機会は部活くらいだと思います。しかし、N高は学年ごとに分けられず、高1~3年生が同じ空間で生活します。

そのおかげで、高1生と高3生が仲良くしていることも結構あります。敬語を使わないで話していることも多いので、職員の僕としては誰が先輩で誰が後輩なのかわからなくなるくらいでした。

中高の部活で上下関係を徹底されてきた僕としては、なかなか新鮮でしたね。キャンパス全体としてあまり学年の意識が無いというのはN高の特徴の一つだと思います。

悪いところ

意志が強くないと学力は向上しない

一般的な高校でも意志が強くないと学力は向上しないと思いますが、N高の場合はより一層その傾向が強いです。

その理由に、キャンパス全体の勉強への意識が低いことが挙げられると思います。そもそもN高は学力が無くても入学できる高校なので、勉強が苦手な生徒が多いです。そのため、キャンパスの中で勉強を頑張ろうとする生徒が少なく、受験勉強をガリガリやるという雰囲気もあまりありません。

キャンパス全体の空気に流されてしまうと、学力は向上するどころか下がっているケースも多いような気がします。そして、その空気に流されている生徒が多いなという印象も受けました。

もちろん、勉強を頑張ろうとする生徒にとっては、比較的自由に時間を使えることなどメリットは多いです。

実際、頑張る生徒は僕も驚いてしまうような結果を出せていました。一部紹介します。

  • 高1で英検2級合格
  • 高2でセンター8割
  • 高1から高2で偏差値20アップ

凄いですよね。このように、一般的な高校よりも学力をつけられる生徒もいます。

ただ、勉強への意識が強い生徒の数はやはり少ないです。流されないように頑張れるなら良い環境です。

考えながら生活しないと進路に困る

先ほど説明した学力の点と関連するのですが、何となく3年生になると進路に困ります。

なぜなら、基本的には学力が低い生徒が多く、進学の選択肢が少ないからです。

何か目標に向かって頑張っていた人は、進路を意識している場合が多いです。そうした生徒は一般的な高校生には無いような実績を残していて、AO入試や推薦で進学を決めたり、企業に内定をもらったり早々に進路が決まります。

ただ、特に勉強もしてこないで、何かに向かって頑張ることもせずに過ごしてきた生徒はほぼ例外なく進路に困っていた印象です。

学力もなく実績もないので、進路で困るのは当然なのですが、、

そして、そうした生徒の多くは主体性も低いので、動き出しが基本的に遅いんですね。厳しく言われるまでは何もせず過ごしていき、12月頃になってやっと焦るという感じです。

考えながら生活しないと、なかなか大変な思いをするかもしれません。

まとめ

  • 一般的な高校とは大きく異なる独特な学校
    ⇒映像授業を受ける
    ⇒プロジェクト型学習を行う
    ⇒中国語を学べる
    ⇒プログラミングを学ぶ
  • 主体性のある人は大きく成長できる
    ⇒AL制度という独自の制度
    ⇒主体性が無いと学力が低下したり、進路に困る可能性あり

一般的な高校では考えられないようなことにも積極的に取り組んでいる学校です。意思の低い人にはあまりオススメできないですが、勉強に限らず何かを頑張ろうと思っている主体性の高い人には最高の環境です。ぜひ進路の候補の1つとして考えてみてくださいね。

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